子供の病気 11.おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

 ムンプスウイルスの飛沫感染によって起こる病気です。14〜21日の潜伏期のあと片側または両側の耳下腺や顎下腺 (耳の下やあごの下)が腫れ、頭痛や倦怠感、食欲低下を伴います。発熱は38〜39℃くらいで、1〜6日続きますが、 熱が出ないこともあります。30〜40%は不顕性感染といわれています。耳下腺・顎下腺の腫れは1〜3日でピークに 達し6〜10日くらいでひいていきます。腫れがひくまでは学校・幼稚園・保育園はお休みです。
家庭で気をつけること
 酸っぱいものや硬い食べ物は痛みが強くなるので避けましょう。無理に寝ていなくても大丈夫ですが、 おうちの中で静かに過ごすようにしましょう。
合併症
 髄膜炎・難聴・睾丸炎・卵巣炎・膵炎などの合併症が起こることがあります。頭痛が強く、何度も吐くときや高熱が続くとき、 おなかや睾丸を痛がるときなどは早めに受診するようにして下さい。

ムンプスワクチン(おたふくかぜの予防接種)
 日本では現在、ムンプスワクチンは任意接種なので希望者のみが個人(保護者)の判断と責任と費用で受けることになっています。
自然感染すると
 * 1〜10%くらいに無菌性髄膜炎が合併、入院して点滴が必要になることがあります。
 * まれに脳炎(0.02%)、難聴(15000人に一人)を合併。
 * 思春期以降では乳腺炎・卵巣炎・睾丸炎(不妊をきたすことはまれ)を合併することがある。
 * 妊娠初期に感染すると胎児死亡の誘因になる。
ムンプスワクチンをうけると
 * 90〜95%の人は抗体を獲得し、流行時の予防率は約80%
(2割の人はワクチンを受けてもおたふく風邪にかかってしまいますが 自然感染者より軽症だといわれています)
 * 無菌性髄膜炎の合併は1000〜2000人に一人といわれています。

これらのことを考えて予防接種を受けるかどうか判断することになります。