かぼちゃ通信 NO.10(2005.1.21)

 新しい年が明けました。昨年は大きな災害が相次ぎ、自然の力の巨大さを痛感させられましたが、困難な中で助け合い、明日に立ち向かう人々の強さにも心を動かされました。一人一人の力は小さいけれど、人のために、地球のために自分の出来る小さなことから始めたいと思います。

 インフルエンザの季節になりました。今のところ大きな流行にはなっていないようですが、ぽつぽつと出始めたようです。インフルエンザ以外に溶連菌感染症・アデノウイルス感染症など似たような高熱の出る病気も少し流行っているようです。鼻やのどの粘液を綿棒でぬぐって検査して判断をつけることも出来るのですが、病気の初期は、検査しても陰性になってしまうこともあります。症状のほか、家族や園・学校での流行状況も診断と治療のための有力な手がかりになりますので、受診時にお知らせ下さい。

子供(と大人)の病気 9.ノロウイルス胃腸炎・ウイルス性胃腸炎
 昨年末から例年通りウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)が流行っています。今話題になっているのはノロウイルス(以前は小球形ウイルスと呼ばれていたもののひとつ)による胃腸炎・食中毒です。
 潜伏期間は24〜48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これら症状が1〜2日続いた後、治療し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。ただ高齢な方や体の弱った方で、脱水が強くなったり、吐いたものでのどが詰まったりすることがあるようですので、気をつけて下さい。

 ロタウイルスによる白色便性下痢症は乳幼児で発熱や脱水の症状が強く出るものとして知られていますが、ノロウイルスは大人も子供もかかりやすいようで、ウイルスに汚染された生がきや貝などを食べることの他、患者さんの便や嘔吐物から二次感染したり、家庭内などで直接感染したりすることも多いようです。感染予防には、食品や調理器具の衛生管理・加熱消毒と、食品を扱う人、患者さんのお世話をする人の手洗いの徹底が必要です。また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することもあるので、便や嘔吐物は乾燥させないことが感染防止に重要です。家庭でもビニール袋に入れて捨てるなど工夫しましょう。